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マタイ27章(「ユダヤ人の王」は死刑になる)

昨日の更新にひきつづきユダヤ歴ニサン14日の出来事。イエスはローマ総督ポンテオ・ピラトに引き渡される。ユダヤ人たちには、罪人を裁き死刑にする権限がなかった。それで総督に引き渡す。あくまでも殺すことを意図していたのだ。そして実際にそのようになる。予告されたとおりイエスは「過ぎ越し」の羊のように犠牲となる。

西暦前8世紀に記されたイザヤ書53章には次のような予言が記されている。イエスにそれは成就した。

53:4まことに彼はわれわれの病を負い、 われわれの悲しみをになった。 しかるに、われわれは思った、 彼は打たれ、神にたたかれ、苦しめられたのだと。 53:5しかし彼はわれわれのとがのために傷つけられ、 われわれの不義のために砕かれたのだ。 彼はみずから懲しめをうけて、 われわれに平安を与え、 その打たれた傷によって、 われわれはいやされたのだ。 53:6われわれはみな羊のように迷って、 おのおの自分の道に向かって行った。 主はわれわれすべての者の不義を、 彼の上におかれた。 53:7彼はしえたげられ、苦しめられたけれども、 口を開かなかった。 ほふり場にひかれて行く小羊のように、 また毛を切る者の前に黙っている羊のように、 口を開かなかった。

以下、ピラトとイエスのやりとりが出ている。この章ではイエスが「ユダヤ人の王」であると認めたこと、罪状としてその点が記されたこと。嘲笑されたとはいえ「ユダヤ人の王」とされていたことが記される。

27:11さて、イエスは総督の前に立たれた。すると総督はイエスに尋ねて言った、「あなたがユダヤ人の王であるか」。イエスは「そのとおりである」と言われた。 27:12しかし、祭司長、長老たちが訴えている間、イエスはひと言もお答えにならなかった。 27:13するとピラトは言った、「あんなにまで次々に、あなたに不利な証言を立てているのが、あなたには聞えないのか」。 27:14しかし、総督が非常に不思議に思ったほどに、イエスは何を言われても、ひと言もお答えにならなかった。


27:27それから総督の兵士たちは、イエスを官邸に連れて行って、全部隊をイエスのまわりに集めた。 27:28そしてその上着をぬがせて、赤い外套を着せ、 27:29また、いばらで冠を編んでその頭にかぶらせ、右の手には葦の棒を持たせ、それからその前にひざまずき、嘲弄して、「ユダヤ人の王、ばんざい」と言った。 27:30また、イエスにつばきをかけ、葦の棒を取りあげてその頭をたたいた。 27:31こうしてイエスを嘲弄したあげく、外套をはぎ取って元の上着を着せ、それから十字架につけるために引き出した。


27:35彼らはイエスを十字架につけてから、くじを引いて、その着物を分け、 27:36そこにすわってイエスの番をしていた。 27:37そしてその頭の上の方に、「これはユダヤ人の王イエス」と書いた罪状書きをかかげた。 27:38同時に、ふたりの強盗がイエスと一緒に、ひとりは右に、ひとりは左に、十字架につけられた。 27:39そこを通りかかった者たちは、頭を振りながら、イエスをののしって 27:40言った、「神殿を打ちこわして三日のうちに建てる者よ。もし神の子なら、自分を救え。そして十字架からおりてこい」。 27:41祭司長たちも同じように、律法学者、長老たちと一緒になって、嘲弄して言った、 27:42「他人を救ったが、自分自身を救うことができない。あれがイスラエルの王なのだ。いま十字架からおりてみよ。そうしたら信じよう。


くり返しイエスは弟子たちに、自分は死んで3日後によみがえること、復活することを述べていた。そのことは宗教指導者らの耳にもしっかり入っていた。そのことが以下の記述からわかる

27:62あくる日は準備の日の翌日であったが、その日に、祭司長、パリサイ人たちは、ピラトのもとに集まって言った、 27:63「長官、あの偽り者がまだ生きていたとき、『三日の後に自分はよみがえる』と言ったのを、思い出しました。 27:64ですから、三日目まで墓の番をするように、さしずをして下さい。そうしないと、弟子たちがきて彼を盗み出し、『イエスは死人の中から、よみがえった』と、民衆に言いふらすかも知れません。そうなると、みんなが前よりも、もっとひどくだまされることになりましょう」。 27:65ピラトは彼らに言った、「番人がいるから、行ってできる限り、番をさせるがよい」。 27:66そこで、彼らは行って石に封印をし、番人を置いて墓の番をさせた。

口語訳聖書
http://bible.salterrae.net/kougo/html/matthew.html

新世界訳聖書
https://wol.jw.org/ja/wol/b/r7/lp-j/nwtsty/40/27#study=discover


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