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マタイ17章(イエスの変貌 / 信仰が足りない)

イエスはここで「変貌」を遂げる。メタモルフォーする。

そのようにさせた神(創造者)の目的は何か?

イエスが神の子であることを強調するためであったにちがいない。前の章(16章)末でイエスは弟子たちに「人の子が御国の力をもって来るのを(弟子たちは)見る」ようになると言っていた。その6日後の出来事である。「御国の力をもって来る」とあるので、「人の子」であるイエスが約束された神の「御国」:王国の王にふさわしいことが強調され明らかにされるためであったろう。

弟子たちにとって、それはそれは強烈なものであった。ペテロにいたっては居たたまれなくて右往左往している感がある。

フツウであればありえない光り輝くイエスを見ているときに、輝く雲のなかから声が下る。それは、イエスがバプテスマを受けて水から上がられた時にくだった天からの声(マタイ3章7節)とほぼ同じである。

「これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である」。

イエスを「愛する子」というのであるから、天の声は「父」である神(創造者)からのものである。一点、バプテスマのときの声と異なるのは「これに聞け」である。イエスの権威が神からのものであることが強調されて、その権威にいよいよ従うようにということなのであろう。

このあとの記述には、弟子たちが悪霊(悪くなった天使、悪い天使)に取り憑かれた人から悪霊を追い出せなかったことが記されていく。そして、弟子たちが悪霊を追い出せなかったその理由は、イエスによれば「あなたがたの信仰が足りないから」だった。聖書をみていくと悪霊にも強い者と弱い者がいることが分かる。良い天使が悪い天使(悪霊)に拘束されて活動を一時封じられたという記述もある。

悪霊などというと悪魔について述べるのと同じようにバカバカしく思う方もいると思うが、現実の存在である。バカバカしく思うように仕向けられていること、そのような存在などいないと思わせていること、そのこと自体が悪霊たちの存在を証明することであるともいえる。人間の世界でも、ほんとうに悪い者たちは「黒幕」などと呼ばれて社会の表だったところから隠れた存在になっている。それと同じである。

口語訳聖書
http://bible.salterrae.net/kougo/html/matthew.html

新世界訳聖書
https://wol.jw.org/ja/wol/b/r7/lp-j/nwtsty/40/17#study=discover



以下、私事だが・・・

中学時代、理科の先生と懇意になった。大学を出たばかりの新任教師で年齢がちかいこともあり、いい兄貴分になった。オカルトが好きで、その種の本を貸してくれた。そこに「エクトプラズム」とか「テーブルターニング」の話しなど出ていて、今でも「コートニーとミーハン」という名前をおぼえている。(今、グーグル検索したらその事件のことが出ていた)。

それから、である。見えない存在に脅かされるようになった。いわゆる金縛りである。さらにポルダーガイストもあった。カラダを硬直させられるのがイヤさに照明は消さずに眠るしかなかった。消すとやられるのである。経験した方でないと分からないと思うが、そういうわけで肉眼では見えない存在を知るようになった。それもあって宗教に対する関心が高まった。ちなみに、高校時代は座禅を熱心におこない。聖書も読むようになった。倫理社会は大の得意科目だった。友人は自分のことを「ラマ僧みたいだ」と言っていた。

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https://kankyodou.blog.ss-blog.jp/2022-11-27

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