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列王第二22章

列王第二22章には、ユダ歴代の王様のなかで良い王とされるヨシアが取り上げられている。8歳で王位についたという。その父アモンは2年統治しただけで暗殺されている。その経緯についての詳細は聖書中に記されていない。

アモンを排除するために、ヨシア擁立派とでもいうべき人脈が動き、アモン王殺害を企てたのではないかと考えることもできなくはない。が、そのような記述は聖書中に無い。また、それが、たんなる思い込みであったとしても、ワルイ父親のもとに生まれ、8歳で王になった人物が、父親には似ない良い王様になるのは不自然である。その背景に、よい教育者の存在を考えたくなる。母親や母方の誰かが養育するに際して、ヨシアに良い教育を施したのだろうか。しかし、そのような情報もことさら記されてはいない。

たしかに記されてあるのは、この22章にあるように、それまで失われていた聖書の一部が見出されて読まれたときのヨシア王の反応である。心を動かされ、聖書から逸脱してしまった崇拝を正そうと努め始める。

要は、ヨシアという人物のこころの傾向が悪ではなく善に向かうものであったということが、彼の統治が良いものとなる一つの要素であったのはまちがいないようである。

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