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列王第二25章

この章で列王記第二は終わりである。バビロンの王ネブカドネザルによるエルサレム侵攻、ユダ最後の王ゼデキヤの処刑について記されている。みな、日付が明確である。何年何月何日に起きたかがしっかり記されている。大きな印象的な出来事について人がそうするのは自然である。そうさせずにいられなかったというのは出来事の確からしさを逆に示しているように思う。

この章の末尾に、ゼデキヤの前の王でバビロンに連れていかれたエホヤキンのことが記される。バビロンに反抗したゼデキヤとは取扱いがまったく異なる。牢屋に入れられて37年目というから、だいぶ後になっての話だが、釈放されて、当時のバビロンの王から特別に親切な扱いを受けたことが記されている。それには、彼が子孫をもうけることが関係していたようだ。ユダのダビデの血を受け継ぐ者たちの中から、メシア(キリスト)が将来現れるという神の約束(予言)があったからである。つまり、エホヤキンへの特別な扱いは神様のご意志ということになる。

舊新約聖書―文語訳クロス装ハードカバー JL63

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  • 作者: 日本聖書協会
  • 出版社/メーカー: 日本聖書協会
  • 発売日: 1993/11/01
  • メディア: 大型本




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